鈴木図書#2
前回は大人向け絵本を紹介したので、
今回は乳幼児向け絵本です。
『まる・さんかく・ぞう』
及川賢治 竹内繭子
(『100%ORANGE』というコンビ名でも絵本を出している2人です。)
最初の3ページです。
これが最後まで続きます。
まさにシンプル・イズ・ベスト。
三拍子のナンセンスなリズムが、
なんともいえない心地よさを生み出しています。
大人になって乳幼児向けの本を自分の為に買うなんて思ってもいませんでしたが、
「こんなに意味分からなくても面白い絵本って成立するのか!」
と、個人的に目から鱗となった大切な一冊です。
借りたいと思う人はいないと思いますが(笑)
出産祝いなどのプレゼントにいかがでしょうか。
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ーまる、さんかく、しかく
ーさいん、こさいん、たんじぇんと
ーあか、さか、さかす
ーもりやす、ばんばん、びがろ
ーしてん、りきてん、さようてん
ーどこさ、へきさ、えんさん
語呂が良い言葉って3つに区切れる確率が高いですよね。
I My Me Mineも語呂がいいですが、I My Meあたりで止めてた方が気持ち良い気もします。
(実際そういうタイトルの漫画があります)
デザインには「偶数よりも奇数」という考え方があります。
もちろん全てに当てはまるルールではありません。あくまで傾向です。
ただ、要素の数を考えるのなら、2つよりも3つ、6つよりも5つ、がなぜか魅力的に見えます。
「●●●●」「●●●●●●」よりも「●●●」「●●●●●」
考えられる理由1:
余った1が引き立つ。アイドルで言うセンターのような存在ができる。
「●◎●」「●●◎●●」
考えられる理由2:
要素をグループ分けしても同じ数にならない。大きい方、小さい方が必ず作れる。
「●●|●●●」「●|●●」
物が奇数個あるほうが、見せたいもののピントが合いやすく、単調になり辛いです。
「七五三」は、日本では縁起の良い数字とされています。
子供のお祝いの七五三であったり、
三越のロゴのハネもあえて七五三になっているそうです。
大学の研修旅行で行った日本庭園も縁起が良いからと、
石の数が7-5-3のグループで並べられていました。
どうして縁起がいいの?
と思って調査したことはありますが、はっきりとした答えは見つかりませんでした。
ただ単純に「なんとなく奇数は気持ちいいから」なのかもしれないです。
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